逢坂越(おうさかごえ)

逢坂越(おうさかごえ)をご紹介いたします!

京都・滋賀を往来するにはいくつかルートがありますが、その中でも最もゆるい勾配で、距離も短く、体力を温存するには最適なルートです。国道1号線がメインルートとなるため交通量は非常に多く、注意が必要です。道が複雑に入り乱れる箇所もあり、特に初回はよくよく確認しながら進みましょう。



注)当記事内における勾配表記は、一部を除いて筆者の体感によるものであり、実計測値ではございません。

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逢坂越 スペック&解説

京都市側

距離:2.3km
最大標高差:83m
平均勾配:3.5%
最大勾配:13%


こちらは「横木二丁目」という信号で、画像左を走る旧東海道と、右側の国道1号線が交わるポイントです。

ルートではここをスタート地点としており、引いているのは左の黄色矢印の方のルートです。

脚力に自信のある方や度胸のある方は右側の赤矢印の国道1号線へ出て真っ直ぐ進めばいいだけですから、ルート的には簡単です。
しかし国道1号線はただでさえ交通量が多く、しかもここはバイパスへの入り口もありことさらに危険が伴います。
安全に行くなら当記事が紹介するルートをとってみてください。
国道1号線を真っ直ぐ進まれる場合は十二分に注意を払いましょう。


横木二丁目信号は旧東海道をそのまま進むと高架をくぐるため一旦グッと下ります。
この先の信号を右へ曲がります。

ちなみに左へ曲がると別の京滋往来ルートである「小関越」へとつながります。


高架をくぐるとすぐさま急坂のお出迎えです。
ほんの少しの距離ですが、ここがこのルートの最大勾配ポイントです。

登りきったら突き当りを左へ曲がり、ゆったりとした登りへ入ります。
登りといってもペースを気にしなければ談笑できるくらいのゆるい坂です。


しばらく登って“大津市”の看板を通り過ぎると下り始め、1号線へとつながります。

こちら側は反対車線ですので、1号線へ復帰するには右折して入らなければなりませんが大変危険です。
交通量が多いので、そのタイミングもなかなか難しいと思います。

そこで画像の歩道橋を使います。
この歩道橋は中央部分が階段ではなくて坂になっていますので、そのまま自転車での通行が可能です。
反対側から来る人がいないとも限りませんので、前方はよく確認して進んでください。


歩道橋で国道1号線の左車線へと復帰したら、ここからはもう1号線を進むしかありません。

路側帯が非常に広くて走りやすそうに見えますが広いのはこの辺までで、この先名神高速の下を抜けた辺りから狭くなります。


その後もかなりゆるい坂を登っていき、京阪の「大谷駅」を通過して少し進んだ信号の辺りが峠です。

ここから滋賀側へ下っていきますが、逢坂一丁目信号は注意してください。

そのままキープレフトで下っていけば自然と県道161号線へ進むルートになりますが、
1号線を進みたい場合は右側の道になりますので、前方の信号と後方の状況を良く見て右へ寄っておかなければなりません。
この画像で信号の手前の道がどうなっているかというと、

一番左が161号線
その隣がシマシマ模様
その隣が1号線
一番右が1号線の反対車線

です。

よっぽどじゃなければ素直に161号線を進まれるのがよろしいでしょう。
少し進んで右へ曲がってなんとなく行けば1号線とつながりますので心配要りません。

大津市側

距離:814m
最大標高差:31m
平均勾配:3.8%
最大勾配:7%


スタート地点はこちら、逢坂一丁目信号としました。

自転車は左寄りに走るため、地図だけ見ると国道1号線を走ってここまで来るのが正規ルートのような気もしますが、
逢坂一丁目信号は国道1号線と県道161号線で信号機が切り替わるので、161号線からでも安心してアプローチできます。

161号線から進んできた場合は奥側の赤い矢印ルートになります。


名神高速をくぐり抜けて進んでいきます。
勾配はかなりゆるいです。


最後のゆったりとした右コーナーだけ少し勾配が上がりますが大したことはありません。
回りきったところの信号の辺りが峠です。

ここから京都側へ下りますが、滋賀側への下りよりさらに注意が必要です。

まずは下り始めてからくぐる名神高速のやや手前、左へ側道が伸びています。

ここは黄色矢印にしたがって1号線を進みますが、側道へ入ってしまってもすぐ先で復帰できますので慌てないように。

どうしても左寄りに走っているので「あっ、しまった、側道へ入っちゃった」となるかもしれませんが、慌てて戻ろうとすると側道へ入ってきた自動車やバイクと衝突する危険性が高いです。

ここは1号線がメインですが、この側道へ入る車もたくさんあるので気を付けてください。


それからその次、横木二丁目信号の手前で161号線への入り口が現れます。

ここもなんとなく左寄りで進むとそのまま161号線へ入ってしまいそうになりますが、看板や地面の表示をしっかり確認して、黄色矢印の通り国道1号線を進みましょう。

間違って少し進んでしまったことに気付いた場合は一旦その場で停車して、ルートと後方を良く確認して修正しましょう。

横木二丁目信号を通過すればその先はもう大丈夫でしょう。
途中に143号線との分岐がありますが、万一143号線を進んでしまっても1号線に戻るのに少し遠回りになるくらいでさして問題はありません。

しかしバイパスにだけは絶対に入ってはダメです。

逢坂越 まとめ

京都と滋賀を往来するのにいくつかルートがありますが、その中でも最も数字的スペックの低いルートであり体力を温存できるのが逢坂越です。

距離も勾配も大したことは無いのですが、京都山中の峠を攻めるのとはわけが違い、この逢坂越は“いかに安全にやり過ごすか”が最も大事なポイントです。

激しい交通量の国道1号線を通りますので身の回りの安全には常に気を配りましょう。
テールライトは常に点けておくと良いでしょう。

京都から滋賀へ抜ける際には、国道1号線をそのまま真っ直ぐ進むのが最もシンプルですが、その分危険度は増しますのでご注意を。

両側ともルートの確認をしっかりしておき、バイパスの入り口が絡む付近は特に注意しておきましょう。




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