金蔵寺(こんぞうじ)

金蔵寺(こんぞうじ)をご紹介いたします!

といってもお寺そのものではなく、金蔵寺へ至る前後の坂道を自転車で登るご紹介です。西山を代表する激坂の一つで、付近の善峰寺や小塩山と合わせてヒルクライムのターゲットとして人気です。市街地からもまずまず近くてアクセス良好。後半に登場するドーナツ印のコンクリート区間はまさに激坂。脚試しにどうぞ!



注)当記事における勾配表記は、一部を除いて筆者の体感によるものであり、実計測値ではありません。

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金蔵寺 スペック&解説

至逢坂峠

距離:4.2km
最大標高差:356m
平均勾配:8.4%
最大勾配:20%以上


スタート地点のY字路、京都交通八幡前のバス停が目印です。
青看板で「外畑」と示されている右側へ入ります。


Y字根元にはちゃんと「金蔵寺」の表記もあります。

序盤は民家の間をまずまずの勾配で登っていきますが、10%まではないくらいです。


お寺があるシケインを抜けると一旦勾配が緩みます。
しばらくは緩斜面になりますが急勾配が控えていますので頑張りすぎないように。


小川に掛かる最初の小さな橋を渡ると一気にグイッと急勾配へ。
次の橋までの短距離ですが15%くらいはありそうな激坂で、しかも直線でキツイです。


この橋まで来ると勾配が緩みますので一旦回復です。

この先の道中、木々の間から市街を望めるところがいくつかあります。枝がかかっていて完全なオープンではありませんが、なかなかの眺望で少し癒されます。


入亀山霊園の下の入口付近のコーナーは道幅が広くて、外側をゆっくり回れば多少の回復になります。


入亀山霊園の上の入口です。スタートからおよそ2.1km、中間地点となります。

「結界」と刻まれた標石がどことなく男心をくすぐります。
ここから本格的に山道へ入りますが、結界に守られていた緩斜区間もこの先の分岐点以降はその効果範囲を抜けてしまい、異世界へ突入します。


こちらが噂の分岐点。
金蔵寺そのものへは右ルートですが、逢坂峠を目指すヒルクライム的な金蔵寺は左ルートです。
このあたりから堆積物も路面の悪い箇所も増え出します。


ヒルクライムで言うところの「金蔵寺」がなぜ激坂と呼ばれるのか、その理由がここから始まります。

コンクリ坂に入ると一気に15%以上の激坂になります。堆積物もそこそこありますので、少し先を見てきっちり避けながら進まないとこのような急斜面ではリカバリーしにくいので注意です。


次のヘアピンやや手前からは20%くらいはある金蔵寺最難関ポイントです。ここさえクリアすればあとはただの激坂しかありませんので踏ん張りどころです。


横から見るとやはりとんでもない落差です。
コーナーへ入ったら外側を回って少しでも回復に努めましょう。

ヘアピンを回って少し進むとコンクリ路面が途切れてアスファルトに戻ります。勾配は依然10%以上で決してゆるくはありませんが、アスファルトというだけで幾分かマシになります。


まさかのコンクリ区間その2へ。

精神的ダメージを与えてきますが、ここから急に勾配が跳ね上がるわけではなくて路面がドーナツ印のコンクリになるだけです。騙されてはいけません。とはいえ走りにくいのは事実です。


第二コンクリのヘアピンです。ここを回ってすぐの直線は15%近くまでグッと急になりますが距離は僅かです。

草やら枝やらがかかって決して見通しは良くはありませんが、ここのヘアピンからは市街地を見渡せます。

少し進むと第二コンクリ区間は途切れてアスファルトに戻りますが、キツイ勾配は峠直前まで続きます。


峠直前の右カーブまでがキツイ勾配で堆積物も多く悪路ですが、ここを回ればゴールは目の前です。
カーブ内側に一本だけポツンと立った木が目印です。


ゴール地点の逢坂峠です。お疲れ様でした。
看板がありますので分かりやすくて良いです。

至金蔵寺

距離:3.1km
最大標高差:244m
平均勾配:7.8%
最大勾配:20%以上

※スタートからおよそ2.8km地点の二股分岐点までは同じルートのため、こちらでは分岐点以降についてのみ紹介いたします。


二股分岐点を金蔵寺の方へ入るとすぐさま勾配が急になり、15~20%ほどの勾配がほとんど緩まずに300mほど続きます。
しかも路面の痛みがかなり激しい悪路です。


駐車場がある少し開けた場所に出ると一旦平坦になり、
その先が金蔵寺の仁王門へ続く砂利道(赤い鉄門の方)と、さらにそこから左側へ続く激坂と二手に分かれています。

激坂の方は短いですがかなりの悪路と急勾配で、登りきったあたりで犬にめっちゃ吠えられます。


こちらが仁王門。
ここをくぐって石段をしばらく上がっていくと本堂です。
春は桜、秋は紅葉の名所とのことです。

金蔵寺 まとめ

西山の激坂として有名な金蔵寺。

自転車乗りの間ではここは「金蔵寺」ですが、
途中の分岐は金蔵寺の方へ入らず、頂上は逢坂峠と、ちゃんと調べないとなんだかよく分からないところです。

激坂たる所以を味わうのは金蔵寺境内へ向かう道との二股分岐点以降になりますので、序盤のプチ激坂も含めて前半部分はなるべくパワーを温存して進むと良いでしょう。

路面は「悪路」と形容しても良さそうですが、実はアスファルトがめくれている箇所はそれほど多くなく、それよりも堆積物に注意を払わねばなりません。
山肌から岩が崩れ落ちていたり太めの枝が落ちていたりと、気が抜けません。
ドーナツのコンクリートもキツイのは確かですが、それ自体がまるで百井峠のように荒れまくっているわけではありません。

やはり、いかにキツくても視線を落とさず少し前方を見るようにして、先々の状況を把握しながら進むよう努めねばなりません。
うっかり踏んでパンクなどのトラブルに見舞われないように気をつけましょう。

第一コンクリへ入ってから次のヘアピンまでの超激坂が一番の勝負所でしょう。
視界に入ると「うわぁ、きやがったな」と視覚的・精神的ダメージを与えてきますが、気合でねじ伏せる以外にありません。

入亀山霊園以降は特に道幅が狭い上にたまに自動車が通るので、離合にも細心の注意が必要です。

完全に視界がオープンになる箇所はありませんが、それでもところどころで市街を見渡せるポイントがあるのは大きなプラスです。
京見峠の眺望よりこちらの方がまだ良いと思います。




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