2018年の京都の桜をお伝えするシリーズ第二弾。
今回は「洛西編その一」です。
例年より10日前後の早咲きという異例の事態に、せっかく予定していたお花見ツアーで満足に桜鑑賞できなかったという方も多いのではないでしょうか。
ことお花見に関しては、今年は京都のみならず予定の調整が難しい年になってしまいましたね。
それでも寺社仏閣・自然とのコラボでそれなりに楽しませてくれる京都は、やっぱりいいところだなぁと思います。
前回の「洛北編」同様、筆者が一日で自転車で回れた範囲のみのご紹介になりますので場所は限定されていますが、
来年以降どのタイミングでどこを回るかの参考になれば幸いです。
「洛西編その一」の後に「洛西編その二」もありますので、そちらも合わせてお楽しみください。
撮影日:2018年4月4日(水)
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嵐山(あらしやま)
あまりにもメジャーな嵐山。
もちろん無料で見放題です。超観光地なので宿泊、グルメ、買い物、レジャー、なんでも困りません。
私がレポートしなくても花見情報は巷に溢れかえっていますが、一応ということで。
渡月橋を絡ませて時間をかけて撮影をされる場合は人が少ない早朝をオススメします。
残念ながらこの時点で嵐山は見頃を過ぎてしまっていました。
なんとか残っている桜を渡月橋バックに一枚。
結構残っているように見えますが、実際この枝から右側はほとんど散ってしまっていました。
渡月橋の上から嵐山を一枚パシャリ。
タイミングが良いと山に桜が咲き乱れて非常に美しいのですが、ちょっと残念でした。
これを撮影したのは朝の8:30頃でしたので渡月橋を歩く人もまばらでしたが、お昼頃になるとこうはいきません。
こういうメジャーなスポットほどちょっと頑張って朝に行くと、わりとゆっくり写真撮影を楽しめます。
逆に人がわんさか歩いている時に長時間立ち止まっていると迷惑になりますので控えましょう。
渡月橋を南に渡ってすぐのところの枝垂桜です。
松の緑と青空に映えてとても綺麗でした。
中之島公園のほうも、木によってほとんど散っていたりまだしぶとく残っていたり、という状況でした。
ちなみに中之島公園は砂利が厚めに敷いてあるので自転車には向きません。
勝持寺(しょうじじ)
次はいきなりビューンと飛んで、一気に西山へ。
別名「花の寺」、勝持寺です。拝観料は400円。
花の寺ですからね、今行かずしていつ行くんだ!と勇んで駆け付けましたが・・・
門前の桜はかなり散ってしまっていました・・・。
さらに門の向こうの方に見える桜も明らかに見頃が過ぎている模様。
門の左手側から中庭をちょっとだけ覗けるところがあるのですが、ちょっと残念な光景。
本ツアーの目玉の一つだっただけにショックでしたね・・・。
実は私はこの勝持寺に来るのが初めてで、中の様子も全く知らずにここまで来たもんですから、この状態を見て拝観料を払ってまで見に行く価値があるかと悩んでしまい・・・。
結局今年は見送ることにしました。
ところが後で調べてみると(調べなきゃいいのに)、2018年4月4日に同じく勝持寺を訪れて中を撮影された方のブログを発見し、
ビックリするほど綺麗な桜の写真がたくさん掲載されていました( ゚д゚) マジカヨ
たかだが数百円ケチったのが悔やまれます。
花を観賞するのに貧乏根性はおウチに置いてくるべきですね。
勉強になったぜ…..φ(・ω・*)カキカキ
気を取り直して次の目的地へ向かう道中で、すごく綺麗な花が咲いた小さな木があったので一枚。
多分桃の木だと思います。
一本の木にこんなにもハッキリ分かれた色の花が咲くなんて不思議ですね。
後で調べてみると、このように紅白が入り混じる咲き方を「源平咲」と呼ぶそうですね。
源氏が白旗、平氏が紅旗だったことに由来するようで、いわゆる遺伝子異常というやつです。
大原野神社(おおはらのじんじゃ)
続きまして、西山の大原野神社。
先ほどの勝持寺からの距離も近くてまとめて回れるのがGOODです!
しかも拝観料はタダ!こりゃ行くしかあるめぇ!(まだ言うか・・・)
入り口の鳥居から真っ直ぐに伸びた参道の雰囲気がすごく良いです。
この写真は鳥居をくぐって少し進んでから振り返って撮った一枚ですが、満開ならこのアングルの右上の方は全部桜です。
大原野神社も見頃は過ぎてしまっていて少し残念でした。
しかし紅葉がたくさん植えてあるので、紅葉も画になりそうな予感がしますねこれは。
散っている木が多い中でもまだ花が残っている木もありました。
やっぱり勝持寺もそうでしたが、入り口付近が残念でも奥へ進むと意外と楽しめるというのが京都の桜の罠ですなこれはφ(・ω・*)カキカキ
週末に催される祭りの準備をしていたらしく、紅白の幕とブルーシートが邪魔過ぎる・・・。
まだ水曜日だぜ?前日でいいんじゃない?
大原野神社の目玉、「千眼桜」です。
散りかけてはいましたが佇まいは見事でした。
満開の状態をお目にかかれると「千(せん)の願(がん)いが叶う」とされているようです。
来年また来ます!
一番奥の本堂前に咲いていた石楠花(しゃくなげ)。
結局、大原野神社で一番きれいだったのはこの石楠花でしたと。
正法寺(しょうぼうじ)
大原野神社の真向かいにあるのが正法寺です。
奥の庭園の方へ入るには300円が必要ですが、その手前まででも十分に楽しめます。
極楽橋とはなんともまた。
散りかけの大原野神社とは対照的に、こちらはこれ以上ないほどの満開です。
極楽橋を渡って短い坂を登ってすぐのところの、遍照塔と枝垂桜。
この桜が見事でした。
少し風もあって、ユラユラと枝がなびきながら少しずつ舞い散る花びらと、遍照塔の朱色のコントラストが絶妙です。
どこからどう撮っても画になりそう。
遍照塔のすぐそばの花壇。梵字型に綺麗に咲いています。
梵字というのはそのお寺の参拝対象を表しているそうです。
正法寺のご本尊は千手観音です。
つまりこの梵字は「千手観音」を表しており、“キリーク”と読むそうです。
午前10時頃、日が昇り少しずつ暖かくなってきて写真にもそんな雰囲気が出るようになってきました。
春は桜だけでなく、草木やその他様々な花とのカラフルな光景が楽しいですよね。
奇しくも私の愛車は黒ベースなので、こういう状況下では黒い車体も一つの色として差し込んでいけるのもまた楽しいです。
キッツイ形相の仁王様もこの時ばかりは口元がゆるんでいるように見えます。
え?
見えませんか?
そうですか。
ここからは拝観料300円が必要です。
しかし、ここは是非ともお支払いただくことをオススメいたします。
まずは美しい庭園。
動物の姿に例えられるいくつかの巨石が配置されており、ここは「石の寺」としても有名だそうです。
圧巻は庭園中央に立つ枝垂桜。
そしてそれを引き立たせる美しい庭園と、遠くに広がる市街地の眺望。
自然とため息がこぼれます。
桜が立つ空間を遮るものがほとんどないため、このような快晴時には真っ青な空に非常に良く映えます。
このためだけにここに来る価値はあると思います。
時間が許す限り眺めていたくなる、素晴らしい佇まいです。
手水舎(でいいのかな?)と可愛らしい花の一枚。
調べてみましたが、おそらく「花大根」という花ではないかと思います。
つくづく、いろんな花が綺麗でいい時期ですね春って。これで花粉症じゃなければ言うこと無いんですがね。
さて、2018お花見ライドの「洛西編その一」はここまでです。
お楽しみいただけましたでしょうか?
是非、来年以降のお花見計画の参考にしてみてください。
次の「洛西編その二」で洛西編は終了です。
まだまだたくさんの素晴らしい桜に出会えましたので、余すところなくご紹介いたします!!
2018お花見ライドシリーズ
・洛北編
・洛西編その一 この記事です!
・洛西編その二
・京北編