2018年夏は記録的な豪雨や猛暑で、気候的な話題が絶えない平成最後の夏となりました。
京都も連日38~39度が続き、当日ニュースの全国最高気温ランキングではほぼ毎日TOP5に入っているような状況でした。
特に京都市は典型的な盆地であり、空気が流れにくく湿度も高くて体感気温は数字のそれ以上です。
そうはいってもチャリには乗りたくなってしまうものです。
積雪やら凍結やらで走行自体が不可能な真冬なんかと状況が違い、いくら暑いからといってもタイヤが熔けるわけでもないので走れないことはありません。
じゃあもう行くしかありません。
とりあえず熱中症にならないようにきちんと水分と塩分を補給すること。
あとは適度に休憩することと、無理をしないこと。
これだけ気を付ければ大丈夫!多分!
ということで、天気が良かったこの日に久しぶりのライドへと繰り出しました。
目的地をどうしようかといろいろ考えてみましたが、
一週間以上雨が降っておらず(集中豪雨は1回だけあった)、かつ猛暑続きで、おそらく相当減水しているであろう姿も見ておくかということで日吉ダムに決定!
距離もまずまず出るし、久しぶりだから激坂は避けたいけど景色を楽しむライドにしたい!
そして、
未だ食べられず仕舞いのダムカレーを食べに行こう!
グルメ目的のライドもたまにはいいよね!食レポするぜぃ!!
それでは、レッツスタート!
出発場所は恒例の上賀茂神社です。画像は割愛します。
御園橋を渡ったらそのまま西へ、突き当りを南へ、玄琢信号から京見峠を目指します。
玄琢→鷹峰と登ってきて、然林房横の道を登っていくと京見峠ですね。
どうでもいいけど、然林房の改装工事(外壁工事?)がいつの間にか終わっていました。
京見峠の詳しいルートマップと紹介はこちら!
京見峠の方へ入らず直進すると長短距離鬼激坂の千束坂です。一度お試しあれ。
千束坂の詳しいルートマップと紹介はこちら!
今回ばかりはダラダラと登らせていただきました。
久しぶりの長距離走の予定だったので全体的にあまり頑張り過ぎないように走らなければ帰りが怖そうだったので。
この不安は見事に的中してしまうのですが、それはもう少し先のお話・・・。
さて、ここからは、
杉坂のT字路を左→杉坂口を右→笠トンネル
と進み、栗尾峠を目指します。
今回はナイス景色を堪能する行程なので栗尾峠はマストです!
栗尾峠到達。
距離も勾配も比較的易しめなのにこの界隈随一の眺望ありと、非常にお得な峠道です。
栗尾峠の詳しいルートマップと紹介はこちら!
北側には展望台もあって、ほっこり休憩にもってこいです。
私も持参のカロリーメイトをモグモグしながら景色を堪能し、軽くストレッチをしてから下りました。
ここからは477号を西へ入って日吉ダムを目指しますが、その前にドリンクと携帯食の補給のためにファミマに寄ることに。
しかしお目当ての羊羹(ようかん)が置いてなかったので仕方なくサンダイコーへ。
サンダイコーでドリンクと羊羹2つを買っていざ日吉ダムへ!
実はここからが意外と長いんですよね。
地図で見るとすぐそこっぽいのですが、ダムっぽい雰囲気が感じられるところまでは10km以上あります。
その間、炎天下でジワジワと削られる体力・脚力。
グングン減っていくドリンク。
やっとダムっぽい感じになってきたと思ったら、ダム北側のルートで出現する大山トンネルが暗すぎて怖すぎて萎える。
先日の豪雨の影響かそこら中でボタボタと水が滴る音と、双方出入り口付近の数個のみ灯りが点いているだけで肝心の中間は全部壊れてて真っ暗。
いくら短いトンネルだからといってもあれはダメだ。暗すぎる。
私のヘッドライトがそんなに明るい物ではないということを考慮しても恐怖を感じる暗さです。早く修理してほしいです。
まぁそんなこんなで、
なんとか日吉ダム到着!ダム自体はもう少し先ですけどね。
それよりも見てくださいこの水の減りっぷりを!キジも目を丸くして驚いています。
ボートで釣りをしている人が何人かいましたが、この暑い中ようやるなぁと思いつつも私らもそう思われる対象でしょうね多分。
湖岸道はダム湖の良い景色と木陰も程よくあり、快適そのもの!
だったのですが・・・
ガッデム!(古い)
山道はこれがあるから怖いよな。
向こう側はなんとなく見えましたが、当然ここは引き返すことに。
んー、どうしたものかと思いましたが、
さっきの橋を渡って向こう側から行けばいいことにすぐに気づいて良かったです。
対岸の道路はこちら側より広い2車線道路だし多分大丈夫だろう前提ですがね。
やはり攻守の切り替えというのは大事です。
しかしできれば正規ルートで回りたかったなぁ、と遠目に眺めておきました。
さきほどの橋「日吉夢のかけ橋」というなんともロマンチックなネーミングの橋を渡って、湖南側の道でアプローチし、
今度こそダムに到着しました。ここへ来ると必ずこの石碑前で記念撮影をしてしまう私でした。
とりあえずグルっと回って一通りダム景を堪能しておきました。
水が薄濁りなのが少しだけ残念でしたが、天気が良くて解放感がありとても良かったです。
そして今回のライドの目玉である・・・
日吉ダムカレーをいただきますっ!!
パクパク。
モグモグ。
うん、カレーだね。
そうです、カレーです。Theカレー。ちょっと甘めのカレー。他に言うことはありません。
た、大変だ!ダム決壊!!総員退避!!!
みたいなことをしてニヤニヤしていた私はまずまず危なそうなヤツだったでしょう。
一番端っこの角の席に座ったのがナイス判断だったに違いない。
余談ですが、ダムカレーマップという全国のダムカレー情報が掲載されたパンフレットと、道の駅スプリングスひよしのカードを一緒にいただけました。
あ、それからピッチャーのお茶を飲みほしてしまってすみませんでした。
「世界のクワガタ展」というのがやってました。
クワガタ展といいながらもヘラクレスオオカブトもいましたけどね。
8月下旬まで開催しているようですよ。
さてリフレッシュしたところで、ここから折り返しです。
しかし予想外に脚にきていることを感じており、入念にストレッチをしてから出発をしたのですが非常に不安でした。
当初はここから府道50号を進んで477号と合流し、神明峠→六丁峠の景色を楽しみダメ押しを図っていましたが、果たしてこの状態で走破できるのか?
そんな私の状態をダムの主が鑑みてくれたのか、
府道50号への道は絶たれていました。
とりあえず行きの道を戻るしかありません。
ダム北側の道へ戻り、府道364号を戻ります。
しばらく行くと477号と合流する地点に看板が立っていたことを思い出しもう一度よく見てみると、
「477号で南丹市方面は行けまへん」的なことが書いてありました。
477号で南丹市方面が無理ってことは、ダムのところにあった通行止めの看板に「神吉方面ムリ」ということと相まって、
神明峠→六丁峠へのルートは完全に断たれたことを意味しました。
これは喜んでいいのか悔やむべきなのか。
「喜んで」というのは、正直なところこの時点の体力・脚力では到底登りきれそうにないと思っていから。
景色を楽しむということもテーマの1つに掲げていたため少し残念ではありましたが、仮に道が開けていても進むべきではなかったでしょう。
それはこの後の残りの行程で思い知らされます。
体力・脚力・気力ともにかなり削られていたためなるべく短いルートでロスなく帰りたかったため、途中で362号へ入って弓槻トンネルを抜けてショートカットを企みました。
しかしこの坂道がキツイのなんの。
中腹でついに右足太ももが攣りかけて一旦降車。
少しストレッチとマッサージをして再び登りますが、スプリングスひよしで買ったドリンクはとっくに尽きて非常に苦しい状況に。
トンネルを抜けて下るころには若干頭がフラフラするような気さえしてきましたが、栗尾峠南側入り口付近の郵便局に備えられた自販機に何とかたどり着き、羊羹をガブガブやってお茶を1本飲みほしてギリギリ回復に間に合いました。
そしてここからはしばらく下りが続きますので、極力回さないように、しかしなるべく早く先へ進むよう頑張りました。
そして決断ポイントとなる杉坂口へ戻ってきました。
ここからは左へ入ると京見峠裏です。
勾配はそれほどではありませんが結構長い登りが待っています。
しかし登ってしまえばそこからは平坦と下りだけというルート。
ここから右へ中川を進むと御経坂峠です。
御経坂峠は大した距離・勾配はありませんが、一旦越えてからも「きぬかけの路」とかで地味に登りが何回か続く上に、京見峠裏ルートよりゴールまでの距離が長いルート。
私は前者を選択しました。
京見峠裏は決して楽ちんではありませんが、しばらく下りで温存した体力を突っ込めばなんとかなると踏みました。
しかし京見峠裏はそんなに甘くはありませんでした。
杉坂のT字路から500mくらい進んだところの左コーナーでまずは右足太ももが攣りました。
慌てて降りようとすると続けざまに右ハムストリングと内転筋、さらに左足も同様に大腿筋・ハム・内転筋が一斉に攣りました。
ものすごい痛みの中なんとか伸ばして解消しようとするのですが、どこかを伸ばすと違うところが痛むという状態がしばらく続いて悶絶していました。
ストレッチしてみてどこも攣らなくなるようになるまでに10分くらい掛かりました。
そして覚悟を決めてローでちんたら行くことに決めました。
京見峠裏でローを使うのは初めてな上、ここから氷室別れまでほとんどと言っていいくらいローで登りました。
いやはやお恥ずかしい。
しかしそんなプライドとか羞恥心みたいなもんは、よっぽど疲弊するとどこかへ行ってしまうものです。
京見峠裏の山水にこれほどお世話になった日は初めてでした。
頭からかぶり、首に当て、顔を洗い、腕を冷やし、冷水をボトルに補給し、
ありがとうございます
と本気で思ってその場を後にしました。
なんとか氷室別れまで登った後は下りと平坦のみで、
疲労困憊で上賀茂神社へ生還しました。
反省点
今回のライドでは、夏場の水分補給の難しさというのを改めて感じましたね。
炎天下ではしばらくするとぬるま湯に変わってしまうし、山へ走りに行くとそんなにたくさん自販機やコンビニがあるわけでもない。
やはり夏場は保冷機能があるボトルの導入を検討するか、水筒にするか、あるいは別の何かか。
とにかく、こまめに買ってこまめに補給するというのは当然なのですが、それが難しい状況下でどうやってそれを実現するかを考えねばなりません。
また、しばらくぶりにライドへ行く時は「大体何キロくらいなら満足に走れる」という目安を自分の中に持っておくと良いかもしれません。
よほど不摂生しなければ久しぶりに走ると言っても見た目の体の変化はわずかでほとんど気づきません。
しかし乗ってみると、毎週末乗っている時期と比較すると走行可能な距離はどうしても落ちます。
ちなみに私の場合は山岳・平坦に関わらず約70kmが目安に、それ以上は少しずつ無理が生じてくるように感じています。
みなさんはいかがでしょうか?
これから走る行程と自分の力量の両方を良く理解した上で挑戦するのが良いんでしょうねきっと。
古代中国の兵法家である孫子の兵法の一つに
彼を知り己を知れば百戦殆ふからず
彼を知らずして己を知れば一勝一負す
彼を知らず己を知らざれば戦ふ毎に殆ふし
というのがありますが、これがまさにそれです。
今回の私は
己を知らざれども彼を知らばギリギリセーフ
ということろでしょうか。
おあとがよろしいようで。|)彡サッ
実走記録