2018年の京都の桜をお伝えするシリーズ第三弾。
今回は「洛西編その二」です。
京都市は市内でも北の方と南の方では気温がまるで違います。
当然南の方が暖かいので、桜の咲くタイミングも南方の方が早めですし、ということは散るのも早いということです。
しかし、だからと言って諦めるのはまだ早い!
平地で見頃が過ぎていても山の中へ行くと綺麗に咲く桜に出会えるかもしれません。
そんな桜をお届けする、「洛西編その二」をどうぞ!
撮影日:2018年4月4日(水)
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金蔵寺(こんぞうじ)
西山ヒルクライムでも人気の金蔵寺です。
※ヒルクライムデータはこちらからどうぞ→金蔵寺(こんぞうじ)
拝観料は志納ですが、山門の賽銭箱に「300円お願いします」的なことが書いてある案内板があります。
左は金蔵寺ヒルクライムコースです。
金蔵寺そのものへは右へ、激坂を上がっていきます。
この分岐点の桜は盛りを過ぎていました。少々の風で桜吹雪でしたので、いささかの不安と共に祈るような気持ちで激坂を登りました。
山門の賽銭箱に300円投入し、石段を上がっていくと・・・。
キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
予想外に立派な桜が、しかもかなり良い状態でした!
何本もの桜が咲き乱れているのも良いですが、こうして周りに植木とか池がある中にポツンと一本立っているのも趣があって良いですよね。
同じ桜で別アングルです。
素晴らしい佇まいで、周囲の自然と建物がどこからどう見てもマッチしまくりです。
金蔵寺への激坂へ入る分岐点の桜は見頃を過ぎていましたが、そこは「洛西編その一」で学んだように、
奥へ進めばいいことあるかも?!と激坂を登って良かったです。
中腹の広場からさらに石段を上がったところに建つ開山堂周辺。
境内全域に桜が立っているわけではなく、ひっそりとした山奥にところどころに咲く様が控えめでありつつ主張するような、なんとも言えない風情があります。
葉山神社は1990年建立の新しい神社。
後ろに咲く白とピンクの桜は源平咲ではなく、別々の木です。
イカツイ表情の狛犬も、この時ばかりは笑っているように見えます。
え?
見えませんか?
・・・そうですか。
帰りのダウンヒル途中で一枚、綺麗なヤマツツジがあちこちで咲いていました。
ツツジにもいろんな種類があるようですが、春の京都の山中に咲くヤマツツジは葉っぱの緑とのコントラストが最高にきれいですよね。
5月上旬頃までは見られますし藤の花とのコラボレーションもありますから、いい時期ですしたくさん自転車に乗って見に行きたいですね!
善峯寺へ向かう道中、これまた春の花の代表格・菜の花、しかも菜の花畑です。
いやぁ、見どころ満載ですなぁ、西山は。
善峯寺(よしみねでら)
金蔵寺同様、西山のヒルクライムの人気スポットです。
※ヒルクライムデータはこちらからどうぞ→善峰寺(よしみねでら)
拝観料は500円です。
車のエンジンがうなる程の激坂の先にある境内ですが、駐車場やトイレは完備されており坂の途中には土産屋もあり、観光地然としたお寺です。
大変立派な山門です。
画像右上の方に桜の木が少し見えたのですが、ここから見る限りは見頃を過ぎているよう。
若干の不安を抱きつつ山門をくぐっていきましたが・・・
キタ━( ゚∀゚ )っ ━( ゚∀゚ )っ━( ゚∀゚ )っ ━!!!!
不安はどこへやら、ほぼほぼ満開ではないかっ!
しかも天気最高!
人少ない!平日万歳!!
こちらがかの有名な「桂昌院しだれ桜」です。とても大きく立派な桜でした。
桂昌院しだれ桜のすぐそばにある「遊龍の松」です。日本一の松とも呼ばれているそうです。
お花ではありませんがとても立派な松でしたのでご紹介。
写真では全容が伝えきれませんので、是非実際にご覧になることをオススメします。
遊龍の松から奥へ進んだところ、「白山桜あじさい苑」です。
山の斜面にしだれ桜が咲き乱れ、あまりの美しさに思わず「うわぁ」と声がこぼれます。
山の斜面ではあるのですが上が開けているので真上に空が広がり、この画像の右方向には市街地への眺望があります。
今回はベストタイミングでした。
ここだけで何枚写真を撮ったか分かりませんが、どれだけ居ても全く飽きない空間でした。
春は桜、夏は紫陽花(あじさい)が楽しめるそうです。
紅しだれ桜をバックに真紅の椿。
これだけ見事な桜があると、その周りの自然も一段と綺麗に見えてきて、心も穏やかになるから不思議です。
木によって微妙に色の加減が異なり、それが広い空間に同居しているので見ていてとても楽しいです。
日本の歴史的建造物と桜ってどうしてこんなに自然とマッチするのでしょうか。
日本人としての血がそう感じているのでしょうか。
桜あじさい苑を少しずつ上に登りながらひたすらいろんな写真を撮り続けました。
後で見返してみて、やっぱりもうちょっと撮影スキルがあればもっと上手いこと画像に収められたのかなぁと思ってしまいます。
やっぱり実際に見た感じ通りに画像に残すというのは難しいですね。
どうしても綺麗に写真を撮ることに夢中になりがちですが、肉眼でしっかり脳裏に焼き付けておきたいものです。
釈迦堂脇の紅しだれ桜です。
ちょっとの風では花びらが舞わない、まさに満開!といった感じです。
これほどの桜、もう少し規模が小さいお寺なら間違いなくエース級でしょう。
そんなエース級がごろごろ咲いているこの善峰寺ハンパねぇっす。
釈迦堂脇の桜と、もう一本同じく紅しだれ桜。
かなり高いところまで登ってきていているので空間を遮るものが少なく、このように天気が良いと青空に桜が良く映えます。
釈迦堂からさらに上へ登っていきます。
途中の崖側に立っていた桜を一枚パシャリ。
周囲に遮るものが無く、まるで青い空間に桜の木が放り出されているような、そんな不思議な感覚に陥ります。
この木に限りませんが、善峯寺の桜の配置はかなり上手いことしてあるなと思わされますね。
上へ登り、薬師堂前の桜です。広い敷地の中で、開けた眺望がある場所としてはおそらく最も高い場所だと思います。
このアングルで言うと薬師堂の向こう側からの市街地への眺望が本当に見事です。空気が澄んでいれば最高ですね。
さて、ぼちぼち下っていきます。
稲荷社の鳥居と灯篭の朱、木々の緑、少しだけ覗いた空の青、桜のピンクがナイスマッチング。
善峯寺は至る所に見事な桜が咲きまくっていますのでいろんな角度で写真を撮れますが、太陽の位置によっては逆光で表現しにくいアングルもできてしまいます。
綺麗に撮れそうなアングルと露出度をいろいろ探りながらウロウロするのも楽しいです。
下っている途中、釈迦堂前に咲いている二本のうちの一本を下から撮った一枚。
同じ高度だけでなく、自分と桜の位置に落差をつけて撮ってみるのもなかなか面白いですね。
これは下から上に向かって撮ったので、青空をバックに桜のピンクがとても鮮やか映えました。
さて、善峯寺での桜ショットもここまでにしておきます。キリがありませんからね。
京都には桜の名所として有名な寺社仏閣がたくさんありますが、その中でもこの善峰寺は本当にオススメです。
敷地が広く、桜が多く、しかも一本一本が本当に素晴らしいので、まだ訪れたことのない人は是非行ってみてください。
自転車で行かれても良いですよ。
たどり着くまでが超激坂で非常にしんどいですが、ヒーヒー言って登る価値が十二分にあります。
それでは「洛西編その二」は以上で終了です。
お楽しみいただけましたでしょうか?
下手に有名どころへ行って人の多さに辟易とするくらいなら、「洛西編その一」「洛西編その二」で紹介したようなちょっとマイナーなところをチャレンジされてみてはいかがでしょうか?
素晴らしい桜をゆっくりと堪能できるかもしれませんね。
続いては2018お花見ライドのラスト、「京北編」をご紹介します!
2018年お花見ライドシリーズ
・洛北編
・洛西編その一
・洛西編その二 この記事です!
・京北編