自転車の乗り方を言葉も体も未発達な子供に上手いこと教える方法

子供に自転車の乗り方を教えること

子供を持つ親の多くが経験する試練の一つですよね。

逆上がりとか、縄跳びとかもそうですが、

言葉で説明をするしかないのですが、

言葉で理解するものではないんですよね。

体に感覚的なものとして覚えさせるしかありません。

しかし、

「ほら、乗ってみな」

といきなりチャリを与えても何もできません。

「ほら、泳いでみな」

と言っていきなり海に投げ込むようなことはしませんよね。

体で覚えることではあるのですが、手を添えながら言葉による補助が必要です。

ところが相手は子供ですから、
口で説明してすぐ理解するのは難しいというのはもちろんそうなのですが、

それ以上に、

“言葉自体がしっかりと伝わらないもどかしさ”

がどうしてもあります。

だからといって、

「なんでこんな簡単なこともできないのっ!?」
「○○ってさっきから言ってるでしょっ!!」

大人が根負けしたら即終了です。

子供はきっと「怒られたくないし、もうやりたくない・・・」と思ってしまうでしょう。

基本的には褒めるスタンスで、アドバイスを与えつつ、

それまでより少しでも上手くいったら自分のことのように一緒に喜んで褒めまくってください。

親指を立ててgood!のポーズ、ハイタッチ、頭ナデナデ、ハグなどなんでもありです。
周囲の目を気にしてはいけません。

子供は人前で褒めてもらうとものすごく喜びます。

こうした愛情表現を嫌う子供はいません。

ダメ出しも時には必要ですが、できないことに対してというよりも、
頑張ろうとしなかったりすぐに諦めようとしたり集中を欠いていたりすることに対して
あくまで

「頑張る○○くんの方がカッコイイと思うけどなぁ~」
「○○ちゃんならきっとできると思うよ」

などとポジティブに。

まずは親の心構えとして、同じようにゼロからスタートし、子供と一緒に進んでいくことが大切だと思います。

上から目線になっていませんか?

大人が先に諦めていませんか?

上手くいかないからといって「やれやれ」という雰囲気や表情をしていませんか?

以上を踏まえた上で、

同じ月齢の子と比較して言葉も体もやや発育が遅い自分の息子が4~5歳にかけて自転車に乗れるようになったお話をします。

頑張って教えてはいるけどなかなか上手くいかないという親御さんや、

これから自転車を子供に教えようと思っている親御さんの参考になれば幸いです。



ステップ1 自転車を用意

まず大前提として、

自転車の乗り方を習得するにあたって補助輪は必要ない

というのが私の意見です。

補助輪を使用した練習というのは、

先にペダリングを覚えて、その後にバランスを取る方法です。

この方法だと、ペダリングを覚えさせるにはコロを着けた自転車に乗せておけば勝手に覚えるので楽でいいです。

しかしコロを外した後、同じように漕ぎ始めると予想外に真っ直ぐ進まず、ハンドル操作や重心移動でバランスを取る感覚がほとんどありませんので、かなり派手にコケて痛い目・怖い目をみます。

段階的にバランス感覚を養っていくことが出来ず、自転車上では恐怖の方が勝ちやすくなり、そうなるとますます難しくなってしまいます。

私がオススメする練習はその逆で、

先にバランスを取れるようにして、その後ペダリングを覚える方法です。

ここから先この記事に補助輪は一切登場しません。

少なからず抵抗を感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫。

私の息子がそれを証明していますから。

それでは早速、まずは自転車の用意ですね。

オススメはキックバイクです。

バランスバイク、ランニングバイク、トレーニングバイクなど、呼び方は様々あるようですが登録商標などもあってややこしいので、

当記事では『キックバイク』を俗称といたします。

子供用の自転車をインターネットで調べると、ペダルが無い↓こういうタイプが必ず出てきますよね。


参照:Amazon

こちらはキックバイクの代表格、ストライダーです。

ストライダーのイベントが開催されるほどのメジャーな商品です。

キックバイクの良い点は、なんと言っても重量の軽さでしょう。

ペダルだけでなくギアやチェーンなどのドライブトレインが無いので簡素な作りで軽くて良いです。

子供は非力ですから、車体が重いと初期のバランス取りには苦労するでしょう。(逆に、バランスが取れるようになるとある程度の重さは安定性にも一役買います。)

転倒から立て直すにも軽い方が楽ですし、大人にとっても持ち運びしやすくて良いです。

もう一つの良い点は、バランス感覚を養うのに適している、ということなのですがそれは後述いたします。

サイズについてはそれほどこだわらなくて大丈夫です。

慣れや成長に合わせてハンドルの高さとサドルの高さを調節できるタイプが良いと思います。

最初から普通の自転車でもOKですが、ペダリングに移行するまでの期間はペダルを外しておきましょう。
擬似キックバイクにして下さい。

本当はクランクも無い方がいいのですが、あんまりあれこれ外そうとすると軽いDIYどころでは済まなくなってしまいますのでほどほどに。

一応、我が家が購入したものを紹介しておきます。

これはへんしんバイクという名前の商品です。

キックバイク⇔通常自転車の変換が可能なので、
初期のバランス取りから後半のペダリング以降もこれ一台が担ってくれますので大変経済的です。

また、へんしんバイクはキックバイクでは少数派のゴムタイヤです。

通常の自転車と同じ構造のタイヤですから、ポンプで空気を入れられます。

ゴム自身の弾力性と空気で膨らませているその構造が路面からのショックを吸収してくれて、なおかつ優れたグリップ力も備わっています。

キックバイクのタイヤ素材としてメジャーなEVAポリマーの比ではありません。

ストライダーなんかに比べると車体重量がやや重めでちょっと気になるかもしれませんが、当時4歳だったウチの息子は特別苦労はしていませんでした。

ウチはこれを逆に

「バランス感覚さえ養ってしまえばそれ以降は安定性につながる」

とポジティブに捉えました。

「30分で自転車デビュー」というのはちょっと言い過ぎな気もしますが、モノ自体は悪くないので興味がある方はホームページをのぞいてみてください。

へんしんバイクHPhttp://www.henshinbike.com/

考え方は各家庭あるかと思いますが、大人が片手でひょいひょいブン回せるくらい軽いプラスチックの安っすいやつなどは絶対にやめておいた方がいいです。

車体の安定性に欠け、上達の妨げになりかねません。

それから時々、

先々の成長を見越してか、
はたまたお下がりだからしょうがないのか、

小さな子にかなり大きな自転車で練習させている光景を目にします。

しかしあまりに体のサイズにアンマッチな車体は重量の問題はもちろんのこと、初期のバランス取りに苦労する可能性が高いのでオススメできません。

また、可能であればですが、

新規で購入する場合は候補を絞った上で最後は子供に選ばせてあげると良いでしょう。
自分で「コレがいいっ!」と決めたものの方が実際にトライするときも気持ちが上向きます。

ステップ2 サドルに座る

お兄ちゃんお姉ちゃんや近所の子に憧れて「自分も乗りたい!あれ欲しい!」という子は、なんとなく使い方は分かっているんですよね。

ですから自転車を与えると真っ先にハンドルを握ってサドルを跨ぎます。

それができなくても、とりあえずハンドルを持って自転車を押し始め、次第に押し走りを始めます。

ところが親が一方的に買い与えた場合はその物体が何なのかも分からないかもしれないので、

そこから教えてあげねばなりません。

まずは、

ハンドルを両手で握って、

サドルを跨いで、

その状態で前へチョコチョコ歩くことができればとりあえずOKです。

自転車のセッティングについてはそれほど細かくは考える必要はありませんが、

立った状態で、

ハンドルはみぞおちの前くらいの高さ、

サドルは、サドルに座らずにチョコチョコ歩き状態でもお尻に当たらず、
座っても両足が地面にベタっと着いて膝も軽く曲がるくらいの高さ、

にそれぞれ調整しておきましょう。

しばらくトライしてみてやっとできた場合はもちろんのこと、

たとえ最初から難なくできたとしても褒めてあげてくださいね

ここでポイントですが、

このチョコチョコ歩きというのは跨って歩いているだけで、

サドルに座っていない状態です。

ここからサドルに座るまでがステップ2です。

慣れによってチョコチョコ歩きが普通の歩きになって、
さらに慣れると早歩きになります。

そうしてスピードが上がってくると、今度は自然とサドルに座るようになります。

ある程度言葉が通じる年齢であれば口で説明してあげてもよいのですが、なまじ言葉が通じると、

「これだけ言っても分からないのか?!」と親がイライラしてしまうかもしれません。

それよりも、少しチョコチョコ歩きに慣れてきたタイミングで、

「よーし、○○ちゃんをおいかけるぞぉー」などと軽い競争に持ち込んでスピードアップを図る方が楽しくて良いと思います。

もちろん転ぶこともありますが、この段階で転んでもダメージ的には大したことはありません。
バランス取りを初期にやる理由の一つでもあります。

とはいえヘルメットは被らせてあげて下さいね。

ステップ3 両足を浮かせる

サドルに座れるようになると少しずつ、でも確実に、地面を蹴る一歩一歩が大きくなっていきます。

これは体重をサドルに預けて地面をポーンポーンと蹴って勢いをつけて進めるようになるためです。

それまでの単に跨って歩いていただけとは違い、勢いをつけて地面を蹴ることでタイヤが回ってグングン前へ進む感覚を掴んでいきます。

このあたりでアドバイスをしてあげるとすれば、

ハンドルをなるべく真っ直ぐ持って

下ばかり見ないでなるべく前を見るように

このへんですね。

これは大人にも同じく言えることですが、
あまり手元に意識を集中せずに少し先を見るようにした方が直進安定性は増します。

慣れてくると前のめりになってどんどんスピードが上がっていきますが、

これはすでにかなりのバランス感覚が養われていることを意味します。

大して痛い目に会わず、怖い目にも会わず、それでいて楽しくバランス感覚が身に付いてしまうのです。

昨今様々なキックバイクが発売され人気が高いことからも、そのメリットの大きさが伺えます。

さて、次のステップですね!

両足を浮かせてみましょう。

平坦なところで後ろから背中かサドルを押してあげるのも良いのですが、

できれば短くて(最初は2,3メートルくらい)緩やかなスロープで自分でやらせるのがベストです。

スロープの上から軽く地面をポンッと蹴って(押してあげてもOKです)、両足を浮かせてスーッと走らせてみましょう。

最初は怖くて脚をついてしまったり、
ハンドルの微妙な操作でバランスを補助させる感覚が未熟ですから一旦傾くとそのまま傾き続けて転倒したりするかもしれません。

そして、恐怖を感じるとどうしても視線が落ちてしまいます。

そういう時ほど「前見て」です。

しかし単に「前見て」だけではダメですね。子供は怖くて下を見てしまうのですから。

同じスピードでスロープを並走して「パパがついてるから大丈夫だよ」と少しでも安心させてあげて下さい。

サドルに座ってポンポンと地面を蹴れるようになっていれば、両足浮かせも時間の問題です。

少しでも浮かせられる距離が伸びるとさっきの怖さはどこへやらです。

上手くいったらすかさず褒めて

「やった!できた!」と思わせれば、両足を浮かせられる時間はどんどん伸びていき、

ハンドルも真っ直ぐ安定するようになっていきます。

これをしばらく続けて、ほとんど真っ直ぐ下れるようになったらステップ4へ移行します。



ステップ4 ペダリング

この記事と同じように、子供に自転車を教える方法を紹介しているサイトや記事はたくさんありますが、

だいたいこのあたりのタイミングで、

『はい、これができたらかなりバランスがとれるようになっています!

さぁそれではいよいよペダルをつけてみましょう!

わー、すごーい!乗れましたー!』

などと、

ペダルに足を乗せてスロープを下っただけ、あるいは後ろから少し押してあげて惰性で少し進んだだけの状態をあたかも乗れるようになったかのような表現をするサイトや記事・動画がありますが、

よくもまぁその状態を乗れたなんて言えるなと。

中にはホントにすぐに乗れてしまう子もいるかもしれませんが、

そんなに甘くはありません。

それが次のステップである、ペダリングです。

三輪車歴が長くてグリグリとペダルを回せていた子はもしかすると慣れるのも早いかもしれません。

しかし多くの子が、というか親がここで苦労するのではないでしょうか。

ペダルを漕ぐ動作というのは日常生活に類似する動きがありませんので、例えようがありません。

口で説明するのも難しいので、ここも動きを体が理解するまでやり続けるしかありません。

ということで、

ここからペダルを漕ぐ練習に移行しますので外していたペダルを取り付けましょう

ここまでキックバイクを使用していたご家庭は、このタイミングで通常の自転車が必要になります。

先にご紹介したへんしんバイクなら、付属のドライブトレインセットを取り付けることで通常の自転車へとまさに変身しますので超オススメです!

お財布に優しいのはもちろんのこと、それまでで乗り慣れている車体で練習を続行できるのも大きなメリットですね!

新しく通常の自転車を用意される際はステップ1で述べたように、あまりにも体のサイズに対してアンマッチにならない範囲で選んであげて下さい。

未就学児であれば、タイヤサイズが18インチくらいまでにしておくのが良さそうです。

ペダリング 第一段階

ペダルを漕いだことがない子に向かって、

「はいっ!ペダル漕いで!」
「足回してっ!」

と言っても通じません。全然ダメです。

“漕ぐ”とはどういう動作なのかを体で理解させなければなりません。

そのためにまずは、子供の足をペダルと一緒に手で掴んでグルグル回してください

原始的ですがこれが一番確実です。

これにはパパとママが協力しないとできません。

子供をサドルに座らせた状態で、
一方がサドルをグッと持ち上げて後輪を浮かせ(後輪が浮けば持つのはサドルじゃなくてもOKです)、
もう一方が前方へ回り込んで子供の足とペダルを一緒に掴んでグルグルとペダリングをさせます。

ある程度グルグルしてあげたら後輪は浮かせたままで、今度は子供自身にグルグルをさせてみてください。

最初のうちは子供の運動神経を疑いたくなるくらいできないかもしれません。

しかし、根気よく何度かやっているとふと1,2回できたりしてきます。

このたった1,2回を見逃さずに間髪入れずに褒めてやることが大事です。

これをしている間にペダルを逆回転で回そうとする傾向が強い場合は、サドルに座る位置が後ろ過ぎの可能性があります。

なるべくサドルの前の方へ座らせて、ハンドルとの距離を詰めた方が前に回しやすいと思います。(詰め過ぎもいけませんが)
後輪を浮かせて車体を前傾にするのはこれを意図してのことでもあります。

サドルの前後位置を調節できるとベストですが、本格的なスポーツバイクメーカーの自転車でなければ難しいかもしれません。

おそらくこの過程が最も大変ですが、
必ず少しずつ前へ足が回るようになりますので大人は根気よく付き合ってください。

後輪を浮かせるために持ち上げ続けるのはしんどいですが勝負どころです。

『チェーン外しちゃえば持ち上げなくてもよくね?』

ひょっとするとこのように思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、

チェーンを外して回転抵抗を失ったクランクをスムーズに回すのは逆に難易度が跳ね上がり、大人でも至難の業と化します。

子供のためにも私はオススメしません。

ネガティブな態度や声掛けも禁物です。
うまく回せた時は必ずそれを肯定してあげてくださいね。

子供は、ペダルを漕ぐということがどういう動作なのか分からないながらも、とりあえず言われた通りに出来るようにもがきます。

子供だってもどかしいのです。

うまく回せた時に「それでいいんだよ」と言ってあげれば、

「なるほどこれでいいのか」と理解し、なんとかそういう風にできるように頑張ります。

そうして少しずつ回せるようになっていきます。

ペダリング 第二段階

ぎこちないながらも何とか頑張って足を動かしてペダルを回そうという意識を持ってきた辺りで、

私は一つアドバイスとして、

「足はずーっとペダルの上だよ」

と言うようにしてみました。

というのも、

何回か回せるようになってきても途中で足がペダルから外れてそこで止まってしまうということが続いたからです。

どうしても探り探り回そうとするので、回すスピードはそれほど早くありません。

ところが、ペダルに足を置く感覚が未熟なうちは、実は低速のペダリングの方が難しいのです。

そこでもう一言。

「できるだけ早く回してごらん」

すると勢いよく回そうとするので力がペダルにかかって足が外れにくくなり、
一気に回転数が増えますのですかさず絶賛して下さい。

そしてスピードアップして回転数が伸びてきたら、

「もっともっと!もっと早く!」

煽るように言うのではなく、
あくまで楽しみながら「すごいぞすごいぞ!」と気分を駆り立ててあげるように言ってみてください。

少し前までとは比べ物にならないくらい上手に回せるはずです。

試にやってみてください。
程度の差はあれど、ちゃんとおだてながら進めればきっと上手くいくと思います。

ちなみに補助に関しては、子供が自分の力で数回転ペダルを漕げるようになれば、掴んでグルグルは必要なくなります。

しかし後輪を浮かせて空転させるペダリング練習は「もっと早く!」まで継続してください。

ペダリング 第三段階

その場で空転ペダリングが高速でできるようになったら、いよいよ実走です。

と言ってもいきなり平坦な場所でやらせるのはまだ難しいので、

最初だけ後ろから押して勢いをつけてあげるか、

スロープの上からさせるか、

ペダリングし易い状況からスタートさせてあげて下さい。

で、おそらく、
しばらく進むと最初についた勢いが失われてペダルも漕げなくなり、止まってしまうと思います。

しかし自転車上でのバランス感覚は身に付いていますので、簡単には転倒しません。

この程度の状態でも

「自転車に乗れるようになった」

と言えなくもありません。

しかし、これではまだ

「自分の力でペダルを漕いでいる」とは言えません。

ここからペダルを漕いで進む距離を伸ばすためにはいくつかポイントがあります。

ポイント1 目標物を見付ける

なんとかあそこまで頑張って行ってみよう!

目標になるものを決めてそこを目指すようにすると、
今の自分がどの辺までしか行けなくて、目標まであとどれくらいの距離があって、それにはどのくらい頑張ったらいいか、

というのが明確になります。

例えば現状1/3くらいしか漕いで行けないのが半分くらいまで行けたら、それはそれで達成感があるのです。

そこからさらにあともう少しのところまできたら目標物は目の前なんですから、ますます頑張るでしょう。

そして目標物へ到達した時の達成感です。

これは子供に限ったことではありませんよね。

目標物が遠いか近いかは関係ありませんが、その時点で進める距離の少なくとも倍くらいで設定すると良いと思います。

小さな達成を何度か重ねて自信を持ってもらうことが肝心です。

もちろん距離が伸びていく過程で、大いにその達成感を子供と一緒になって味わって下さい

ポイント2 ペダルを踏む足の位置

これはある程度走れる距離が伸びてきてからのことですが、

ペダリング中に足が外れるのは力のかけ方が今一つというのと、

もう一つはペダルを踏む足の位置が後ろ過ぎるということが挙げられます。

距離が伸びるのに比例してペダリングは上手になっていきますが、

前者は割と初期に解決されるのに対して、

後者はなかなかそう簡単にはいきません。

そして、滅多に踏み外すようなことが起こらなくなるくらい上手くなっても、ペダルを踏む足の位置が後方気味な状態は続く場合があります。

厳密に言えば、これは走行上支障があるわけではないので無視してもよさそうな問題ではあります。

しかし効率の良いペダリングを目指す場合は是非、

足の前側でペダルを踏むようにアドバイスしてあげてください。

あんまり前過ぎても逆に難しいので、

土踏まずから前側

くらいでOKです。

上手に踏めるようになると自然と力も掛かりやすくなりますので、

慣れてくればこの程度のスロープを登るのもお手の物です。

ポイント3 ハンドルを切る

ポイント1で述べた目標物を設定する練習の時にセットでやると良いと思います。

例えば、

向こうに見えるあの大きな木のとこまで頑張ってみよう!

何度か到達できるようになったら、

じゃあ今度はグルーっと回りながら止まらずにここまで帰ってきてごらん。

とりあえずハンドルの切り方だけ簡単に教えてしばらく見守りましょう。

最初は大きくしか描けなかった半径が、次第に小さく描けるようになっていきます。

大回りしかできないからといって大人は口出し無用です。

この段階まで来れば、実走に問題ない程度のハンドルさばきに上達するのにそれほど時間は掛かりません。

最初は左右どちらかしか切れなかったのが、あっと言う間に両側切れるようになります。

ハンドルを切るというのはわざわざ教えなくてもそのうち自然と身に付くものですが、

是非楽しみながらやらせてみて、

出来た時にうんと褒めてあげれば子供は喜びますし、更なる成長へと繋がるでしょう。

最後に

ここまで述べてきた事を一通り出来るようになっていれば、

それは自信を持って「自転車に乗れた」と言って良いと思います。

ではこれで終わりかというと、そうではありません。

一番大事な安全確認については、いつまでも言い続けて下さい。

自転車に乗るよりもっともっと前から外へ出る度に言い聞かせていても、

幼い子供がキチンと自主的に安全確認を行うというのは簡単ではありません。

一度外へ出ればどんな危険が潜んでいるか、大人が一緒に現場で教え続けなければなりません。

それから、これは個人差があるかもしれませんが、

自転車に乗れるようになると子供は嬉しくていろいろなところへ行きたがります。

これは自分自身が楽しいからというのと、もう一つ、

「見て!こんなに上手にできるようになったよ!」

と、

成長を見て欲しい

褒めて欲しい

認めて欲しい

という気持ちがあるからです。

自信自己肯定感というのは、幼少期からの成長過程でその後に多大な影響を及ぼす大変重要な要素であると言われています。

単に乗り方を教えるだけではないんですね、自転車って。

自転車を子供に教えるというのは確かに容易ではありません。

しかしその先に得られるものの大きさといったら、その後の人生の大きな財産になると言っても過言ではないと思っています。

少なくとも私は息子との自転車練習で実に多くのことを学び、息子と共にたくさん感情を共有し、本当に掛け替えのない時間だった(まだ継続していますがね)と心底思っています。

是非この幼少期のチャレンジの一つである自転車を良い親子関係を築く機会にして、親子共々成長できると良いですね。

この記事をご参考いただいた親御さんたちに手ほどきを受け、

一人でも多くの子供達が楽しく自転車に乗れるようになってくれれば幸いです。




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