愛車遍歴 ~弐号機 カスタマイズ其の壱・タイヤ交換~

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2019.8.12 タイヤ交換のやり方に関する記事リンクを追加しました

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最初のカスタマイズ、それは…

今思えば林道とか走りに行っても面白かったかなー、なんてちょっと心残りなところはありますが、当初思い描いていた通りにMTBを楽しめた私は、これまた予定通りに最初のカスタマイズに手を出したのでした!

それは…

スリックタイヤに換装!

でしたー。

そう、まさにMTBのクロスバイク化が幕を開けた瞬間です。

スリック仕様の愛車を想像してニヤニヤする頻度が日増しに高くなっていきました。

デフォルトのタイヤは2インチの太いブロックタイヤでしたが遅すぎてイヤんなっちゃう!
というほどでもなく、フロント3×リア9の多段ギアもなかなか楽しめて、スリックタイヤに対する期待は俄然強くなっていきました。



650Bスリックタイヤを探す

そんな中、少し残念なこともありました。
私が買ったメリダ号のリムは650Bという規格のタイヤ用だったのです。

もともと詳しくなかった私は、

「新規格の27.5インチ(650B)が熱い!26インチに勝る加速性と29インチにはないクイックネス!時代は27.5だ!!」

みたいな当時のワッショイにまんまと乗っかって買っちゃったんですが、その27.5が流行りだして間もなかったので(規格自体は以前から存在していた)、対応したタイヤが26や29に比べて非常に少なかったのです。

しかも自分はそれをスリックタイヤにしようとしているわけで、そりゃさらに選択肢は少なくなるわけで…。

26や29用のタイヤで、
「あーこれの27.5があればいーのになー」というのが結構ありました。

そんな中で私が決めたタイヤがこちらでした。

650Bランドナー用タイヤ

これはMTB用のスリックタイヤではなくて、ランドナーというジャンルに属するタイヤです。
ランドナーとは、小旅行用に用いられた昔ながらのツーリングバイクのことです(こりゃ怒られそうだな)。
650Bが新規格ではないというのがこのへんからも分かりました。

見た目はシティサイクルが履いているようなタイヤです。
軽くて安かったので交換もしやすそうだったし、パナレーサーという一応信頼できそうなメーカーだったのでこれに決めました。

タイヤ選びのポイント

さて、ここでタイヤを選ぶ際のポイントを簡単におさえておきましょう。

タイヤ選びを掘り下げていくと非常に細かな数字の話になってきます。
タイヤのみならずリムやらハブやらの話も絡んできて複雑怪奇過ぎるので、本気で興味のある方以外は深入り無用です。
私も御免です。

初心者さんでも安心してタイヤ選びができるように要点だけ絞りましたので、とりあえずはここで説明するポイントだけを確実におさえてください。

簡単ですから大丈夫!
それでは見ていきましょう!

※タイヤに関する詳しいことは別の記事でご説明いたします。

タイヤ選び

まずは当然ですが、タイヤの選び方ですね。

たくさんあるタイヤから愛車にベストマッチのタイヤをチョイスするにはファーストに何をルックすればグッドか。

お分かりの方もいらっしゃるかもしれませんが、
最初に必ずサイズを確認してください。
いくらデザインが気に入ろうが愛車に履かせられなければ無意味です。

タイヤのサイズと聞くと、シティサイクルなどの26インチは割とメジャーで馴染みがあるかもしれませんね。
もちろん他にも27インチも28インチもあります。

ですがここで見るべきサイズは「インチ」ではなくて、

「ETRTO」

というサイズ表記です。
タイヤの規格に関する情報を得ようとしない限りほぼ間違いなく知らずに死んでいくであろう単語が出てきましたね。
しかし、これこそが唯一全世界で通じるタイヤサイズ表記なので、極めて重要です。

このETRTOというのは、

タイヤなら『37-501』という表記で、『タイヤ幅ービード径』という意味を表し、

リムなら『584-18』という表記で、『ビード径ーリム幅』という意味を表します。
↓この場合は例外的にわざわざ「ETRTO」と表記してあるので『×(かける)』を使用してますね。
本来は上の画像のように()で記すことでETRTOであるということを意味します。

ビード径とはなんぞやというと“ビード”という「タイヤをリムにはめ込む部分の直径」のことです。

まずは、愛車に装着されているホイールのリムのどこか、
それから今履いているタイヤの側面のどこかにETRTOが記されていると思いますので試しに見てみましょう。

リムとタイヤのビード径が一致していたと思います。一致していなければ装着できませんからね。

これが絶対的な基準その1です。
つまり、ビード径を合わせる、ということです。

それからもう一つ、タイヤの幅です。

まずはリム側のETRTOを確認し、リム幅がいくつになっているか覚えておいてください。

一般に、そのリム幅の1.4~2.4倍がタイヤ幅の推奨範囲とされています。

リムにETRTO表記が見当たらない場合、一番良いのはタイヤを外して実際に計ってみるのが確実ですのでオススメです。

ですがリム幅を調べるためだけにタイヤをわざわざ外すのも面倒ですよね?
その場合は、今履いているタイヤのサイズを基準に考えましょう。
デフォルトの状態というのは基本的には極端に下端や上端ギリギリのサイズを履かせているというのは考えづらいです。

よって、購入時に履いているタイヤからワンサイズ上下へ変更するのはまず問題ないでしょう。
2サイズの変更となると面倒ですが確認された方が良いです。
アバウトな考え方なのであまりオススメはできません。やはり実測するのが安全確実です。

これが基準その2、適切なタイヤ幅を選択する、ということです。

最も重要なサイズ確認はこの2つだけです。

この2つをおさえた上で、
今履いているタイヤと同じかそれより細い(幅の狭い)タイヤに交換したい場合は、とっとと好みのタイヤを探しにGOです。

今履いているタイヤより太い(幅の広い)タイヤに交換したい場合は、ここからさらにもう1ステップ、クリアランスが確保できるかの確認をする必要があります。

クリアランス 一掃すること。( デパート業界ではバーゲンのことを「クリアランスセール」と呼称する所もある。) クリアランス (医学) – 腎臓などの臓器における、老廃物の排泄の能力を表す指標。

引用:「クリアランス」Wikipedia

……

では、ありませんね。

ここでいうクリアランスとは、タイヤを装着した時の車体とタイヤの隙間を指します

フレームは勿論のこと、フロントフォークやブレーキキャリパー、フェンダー(付いていれば)とも干渉しないか確認が必要です。

しかしこればかりは、見た感じイケそうかどうか、あるいは定規やノギスを当ててみて判断する以外ありません。
購入時の状態でかなりギリギリであればサイズアップは厳しいかもしれませんが、よほどシビアなセッティングになっていなければ、普通はワンサイズアップ程度は問題ないと思われます。

極端な話、ロード用の細めのタイヤを履いている状態からいきなりMTBのブロックタイヤは無理ですよ、という話です。

上述の「リム幅×2.4まではイケる」というのは、あくまでリムがタイヤを許容するというだけで、車体にセットするには必ずクリアランスを確認しなければなりません。

もしご自身でどうしても判断がつかない場合は購入店に相談してみると良いでしょう。

チューブ選び

タイヤが決まったら、次はチューブを選びます

チューブを選ぶ際のポイントは、サイズとバルブ形状の2つです。

サイズは、タイヤ選びの時と同様です。
と言っても、 新しくしようと思っているタイヤと現在履いているタイヤの幅が同じならチューブを変える必要はありませんし、
チューブには適合するタイヤ幅にある程度の幅がありますので、その適合範囲内であれば同じくそのまま使えます。

ただ、チューブもタイヤ同様消耗品です。
ある程度の距離を走行している場合は一緒に交換してしまうのが良いと思います。

バルブ形状についてですが、

英式、米式、仏式の3種類に分けられます。

ポンプで空気を入れる際にはそのバルブ形状に合わせてポンプ側の口金を合わせてやる必要があります。

シティサイクルなど日本に流通している(スポーツバイクを除く)一般用途の自転車には、ほとんど英式バルブのチューブが使用されています。よって、どこのおウチにもあるごく一般的な空気入れは、英式バルブ用のポンプです。
したがって、新しく交換したチューブのバルブが英式だとポンプ代をケチれます。

じゃあ米式や仏式はどうしたらよいかというと、ちゃんとそれ用のポンプがありますのでそれを買いましょう。
付属のアダプタを使用することで英・米・仏の1台3役になるポンプは、安いもので¥2000くらいです。→¥2000円もしません!

ハッキリ言って、ポンプ台をケチってチューブが英式縛りになるのはナンセンスです。
楽しく自転車と付き合うためにも米・仏式も使用可能なポンプの購入を強くおススメします

ということで、
チューブを選ぶのにバルブ形状が3種類あるけど、
そんなの気にせずサイズだけ間違いないのを用意しましょう!(サイズとバルブ形状がポイントだとか言っておきながら)
そしてポンプ買おう!



タイヤの選び方まとめ

いろいろ(関係ないことまで)書きましたが確認することは、

 

 ①ビード径合わせる
 ②タイヤ幅決める
 ③クリアランスを確保する ※サイズアップの場合のみ
 ④タイヤサイズに合ったチューブを用意する(今ついているのをそのま
  ま使用してもOK)

 ⑤スポーツバイク用のポンプが無ければ買う

シンプル過ぎますが、本当にこれだけです!

タイヤ選びだけのつもりが、交換準備まで話が膨らんでしまいましたね。
しかし、チューブは交換しないにしても予備をもっておくに越したことはありませんし、ポンプはやっぱり持っておかないと困りますしね。

⇒タイヤ交換のやり方を解説した記事は下記リンクからどうぞ!

タイヤを替えた時の車体の雰囲気の変化というのは意外に大きいもんです。
イメチェンを楽しむのにタイヤ交換っていうのも良いと思いますし、安全面に配慮してもやっぱりプラスです。

ニュータイヤ購入、そして交換

さて、話は戻りまして、

ネットでポチってからはドキドキがモンモンでフワフワ過ごしていましたが、最近のネット通販は凄いですね!ポチって数日で届いてくれたので、浮かんでいく前になんとか地上で受け取れました。まぁ受け取ってくれたのは嫁さんですけど。

タイヤ以外に買ったのは、

チューブです。
私の場合はタイヤ幅をガラリと変えたのでチューブを新調せざるを得ませんでした。

それからもう一つ、

米バルブを英バルブに変換するアダプタです。
新しく買ったチューブのバルブは米式でしたので、当然空気入れも新しく買いました。
しかし出先でどうしても空気入れが必要になった時、世間の英式ポンプの普及率を考えてこれを念のため持っておくことにしました。

仕事から帰ってすぐさまタイヤ交換に取り掛かりました。
ネットで散々予習したくせに、早速リアをトップに入れ忘れるというミステイク。

楽しみ過ぎて浮ついてるぜ。
ホイールを外しかけてから気付いたためゴリ押しでそのまま外しました。

その後細かな作業が続きますが、一歩また一歩と、着実に希望の姿に変わっていく我が愛車・メリダ号。
ウフフが止まりません。

そして、

つ、ついに、

ドキDOKIドキDOKI……

あぁ、その前にビフォーはこちらね。

さ、さあ、
気を取り直してぇ、

キタ━━━(゚∀゚)━━━AAAAAaaaaa!!!!!!

い、
イイね、うん!
ワイルドっぽさが抜けてシュッとしました。
思った通り、サイドの色がマッチして、一段とにぎやかになりました!

……

………

走りTEEEEEEEEeeeeee!!!!
やべーEEEEEeee!!!

この日は遅かったので、試走は翌日の通勤に持ち越しました。

タイヤ交換で得られた変化

そして翌日、通勤ライドを終えました。

速い!
それも段違いに!
スピードもそうだが、それ以上に加速が鋭い!
ギュンッ!ギュンッ!と面白いようにスピードが上がるぜ!

その後も、
「すげぇ!ただタイヤを替えただけなのにここまで変わるのかっ!!」
と、乗るたびに思っていました。

タイヤ面の変化もさることながら、タイヤそのものの重量が一気に軽くなったことによって漕ぎ出しが軽く感じるようになりました
街中を10km程の通勤だったので結構な数の信号に捕まるし、裏道へ入ったとしても交差点がたくさんあるので頻繁に減速、時には停止せねばなりません。

そういう状況下で、”漕ぎ出しが軽い”というのは精神衛生上非常によろしいのです。

ストップアンドゴーが楽になると、交差点へ近づく際の減速や手前で一旦停止が「苦にならない」と言うとちょっと大げさですが、そこにかかるストレスは確実に軽減されます。

心にゆとりができて安全優先の運転になりますので、事故に遭う確率もグッと下がります。
今回のタイヤ交換ではこういう良い副作用までもたらしてくれました。

期待以上の変化に大満足し、自転車がまた一歩面白くなったカスタマイズでした。
そしてこれを皮切りに、次々とカスタマイズに手を出していくのでありました。

愛車遍歴 ~弐号機 カスタマイズ其の弐・フロントシングル化~ へ続く



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