前ヶ畑峠(まえがはたとうげ)

前ヶ畑峠(まえがはたとうげ)をご紹介いたします!

京都府下で国道477号線を『酷道』たらしめる峠道の1つ。前半2/3程は全体的にゆるめの勾配で瞬間的に10%を超えるところが数か所。後半1/3は豹変し、ほんの少しゆるむところ以外は終始15%以上の激坂が続き、場所によっては20%を超える箇所も。視覚的ダメージにも負けない強い心を。



注)当記事内における勾配表記は、一部を除いて筆者の体感によるものであり、実計測値ではございません。

前ヶ畑峠 スペック&解説

距離:5.3km
最大標高差:349m
平均勾配:6.6%
最大勾配:20%以上

前ヶ畑峠スタート地点の電光掲示板
国道367号線を西へ入って477号線を進みます。
少し行くと見えてくるこちらの電光掲示板がスタート地点です。

前ヶ畑峠序盤の緩斜区間
スタートからしばらくは登り基調ではあるものの非常にゆったりとしており、平坦あり下りもありです。
ところどころワンポイントで急坂が現れます。

こんな感じでずーっと行ってくれると気持ち良くて最高なんですが、この先には試練への入り口が待ち構えています。

前ヶ畑峠3.5km地点で幅員減少
スタートからおよそ3.5km、ゆったりと登ってきたところで幅員が減少します。

ここから前ヶ畑峠の本領発揮です。
それまでの爽やかな気持ちの良い山道からは一変し、試練の幕開けです。

一気に15%、もしくはそれ以上に上がった勾配はしばらく続きます。

後半激坂区間の最初のヘアピン
最初のヘアピンコーナー付近です。
一気にグイグイっと登り過ぎていて道の先が見えなくなっています。
一般的な峠道だと、こういう激坂箇所を少し頑張るとそのあとにちょっと落ち着ける休憩ポイントがあるのですが、前ヶ畑峠はほとんどありません。

後半激坂区間の最初の九十九折れ第一コーナー
最初のヘアピンを通過し、次の九十九折れ最初のコーナーです。
コーナー前後の落差がえげつないです。
必然的にこのコーナーはインをつかなければなりませんが、できれば多少膨らんでごまかしたいところです。
幸い路面状態は悪くありません。

時折車が通りますので通行の妨げにならないように気を付けてください。

後半激坂区間の最初の九十九折れ第二コーナー
九十九折れの第二コーナーです。
やはり落差がえげつないです。

この九十九折れ通過後も10%以上の勾配が続きます。
しかし、それまでがかなりキツイ登りであることと九十九折れのえげつない落差を目にしているので、10%くらい登っていても不思議と一旦落ち着いて呼吸を整えることができます。

九十九折れ中の横から画像
この九十九折れ途中の横から見た図です。
電柱にサドルを引っかけないと停車できませんでした。

一旦ゆるんだあとすぐさま激坂へ
一旦ゆるんでもすぐにまた激坂です。
ここから次のヘアピンまでもこれまたえげつない勾配が続きます。

前ヶ畑峠ピーク 20%を超える急勾配
ヘアピン手前の直線で勾配のピークを迎えます。自動車も唸りをあげて登っていくほどの超激坂です。
ここは20%以上ありそうです。

がんばりましょう!
ヘアピンを折り返すと平坦近く(のように感じるくらい)まで落ち着きます。

前ヶ畑峠後半唯一の休憩ポイント
ヘアピンから次のコーナーまでわずかな距離ですが平坦近く(のように感じるくらい)まで落ち着きます。
ここが前ヶ畑峠後半において唯一休憩できるポイントですので、ラストに向けて呼吸を整えます。
タイムアタックする場合はこういうところも追い込まないといけないんでしょうね、きっと。

ここから峠までおよそ700mです。
この先のコーナーを左へ曲がると再度激坂へと移行します。

前ヶ畑峠の給水ポイント
さらに登っていくと給水ポイントがあります。

「ちょっといっぷく ○△#◆まで あと八○○メートル」の「○△#◆」がよく読めませんでしたが、どうやら何かのお店みたいですね。
調べてみましたが確たる情報が得られませんでした。
どなたかもしご存知の方がいらっしゃれば教えてください。

前ヶ畑峠直前の直線
その後もほとんどゆるまないまま峠直前の直線へ向かいます。

最後のひと踏ん張りですが、急勾配がスーッと先まで伸びている光景が目に飛び込んでくるこの“直線”というのも時として残酷ですよね。
このような特殊な条件下では、その精神に対する破壊力というのはすさまじいものがあります。

前ヶ畑峠頂上
前ヶ畑峠です。お疲れ様でした。

この標識が目印ではありますが、実際の頂上はそこからもう少し先へ進んだところです。

前ヶ畑峠 まとめ

前半2/3と後半1/3で全くカラーが異なる峠道です。

前半2/3は登り基調ではあるものの比較的ゆったりとしており、平坦もあり、なんだったら下りもありで走っていてとても気持ちが良いです。

時折アクセントで急坂が現れるのも「この後このくらいのが出てくるよ~」と予告してくれているみたいで、ちょっとした『優しさ』すら感じるかもしれません。

その反面、「これだけ距離があるんだから序盤からもうちょっと登っていけば後半あんなにゴリゴリにならずに済むのにー」とダメだしせずにはいられません。

後半1/3は己の全てを試される、まさに試練と言えるでしょう。

幅員が減少してからはみるみる内に勾配が上がり、あっという間に15%以上に。
キツイ勾配に加えて、道の先までよく見える良好な視界が精神面に与えるダメージの大きさとも戦わなければなりません。

さらには、到底力任せで押し切れるほどの甘い坂道ではないので、シッティングとダンシングを自分の体の各部位の残存力と相談しながら上手く使い分けていくテクニカルな部分も求められます。

路面の状態が比較的良いのが救いですが、自動車やバイクが時折通るので、キツイ中でもできる限りまっすぐ走りつつ道の左寄りをキープしなければなりません。

この峠を余力を持ってクリアするには高いレベルでバランスのとれた“心・技・体”が要求されるでしょう。

東側から登ってきた後、向こう側へ下るとあっという間に集落へ出ます。

普通“峠”というと必ず反対側が存在するのですが、これではここまで登ってきた側と対をなすとは到底言えないほどあっという間過ぎるので、当ブログでは省略いたします。

つまり、めちゃくちゃしんどい思いをして登ってきたのに相応のダウンヒルが無く、どうしても下りヤッホーを味わいたい場合は登ってきた前ヶ畑峠を下るしかないというもどかしさです。

ちなみに、前ヶ畑峠はダウンヒルもヤバいです。

あまりに急な下り勾配で、“下る”というよりも“落ちる”という表現の方がしっくりきそうな箇所もあります。
2車線になるまでは強めブレーキ必須でしょう。




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