京見峠(きょうみとうげ)をご紹介いたします!
市街地から抜群のアクセス、初心者からベテランまで楽しめる登りごたえ十分の距離と勾配、そして一瞬だけとはいえその素晴らしい眺望。名水あり、名店あり、京都の自転車乗りなら一度は登っておきたい峠。
注)当記事内における勾配表記は、一部を除いて筆者の体感によるものであり、実計測値ではございません。
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京見峠 スペック
距離:3.1km
標高差:232m
平均勾配:7.1%
最大勾配:11%
京見峠 解説
鷹峰信号を西へ進んだところにある、ホテル「然林房(ねんりんぼう)」。
その然林房横の坂道を登っていき、すぐに見えてくる電光掲示板がスタート地点。
入っていくと突然山道っぽくなり、序盤はゆるめに登り始めます。
路面はそれほど良くなく、道幅も狭い。
と、思いきや、急に道幅が広くなるとともにキレイな路面に切り替わります。
同時に勾配も若干UPします。
少し進むと一瞬だけ林が途切れていて、京都の街並を見下ろせるポイントに差し掛かります。
こんなにキレイな舗装路で走りやすいし眺望も良くて、「京見峠」なんていうくらいだし、この先どんな景色が見られるんだろう!
初めてこの峠を登りに来たとき、私もそう思いました。
しかし残念ながらそう上手くはいきません。
すぐにまた狭くてガレ気味の路面に戻り、見晴らしも遮断されました。
このあたりまではまだそれほどキツイ勾配ではありません。6~8%程度だと思います。
しばらく登ると、先程のとまではいきませんが、2車線の広い道になります。この2車線区間は少し勾配が上がり、ペダルにかかる力がグッと重くなるのが分かりますが、すぐにこの区間は終わってまたガレ気味の山道に入ります。
4月下旬~5月上旬にかけて、京見峠に限らず山道ではこのように藤の花や、
ヤマツツジが非常にキレイです。藤の花は枯れ落ちるのが早いため、この時期にライドのタイミングが合えばラッキーですね。
上手いこといけばわんさか群生しているところに出会えるかもしれません。
ちなみにこの2枚の写真はいずれも京見峠で撮ったものです。
スタートから約2.3km地点、長坂道との分岐点です。
千束から古道を進むと、この写真の奥から手前へと抜けてきます。古道ルートはこちらとは比較にならない激坂です。
とはいえこちらもキツイです。
ところどころゆるみますが、ゴールまで10%前後の勾配が続きます。
京見峠茶屋まできました。
残念ながら現在はもう営業されておりませんが、ここで小休止を挟んだり記念撮影をするなど、この峠のシンボル的な存在になっています。
向かい側には石碑が建っています。
ここまできたら残り約400m、もうひと踏ん張りです。
最後はやや平坦になり、ゴール地点の「氷室分れ」に到着です。
お疲れ様でした。
ウラ(杉坂側)
杉坂のT字路を橋の方へ(この写真だと左へ)向かって入ると京見峠ウラ側のスタートです。
終始ゆるめの勾配で、初心者さんでも挑戦しやすいと思います。
車両の往来がそこそこあり、ブラインドになるコーナーもいくつかありますので、コーナーでは必ずミラーをよく見て、耳を澄まして、早め早めに判断していきましょう。
車両との離合の際には、離合ポイントもところどころにありますので上手く使いながら、危なそうなら路肩の堆積物に注意を払いつつギリギリまで寄せて停車してやり過ごしましょう。
ゆるゆる登っていくと給水ポイントが2箇所あります。
京見峠ウラの山水は有名らしく、この水を汲むためだけに来る人も多いとか。
夏場でもひんやりとした山水は自転車乗りにも重宝されます。
給水ポイントの少し先にあるレストラン「山のいえ はせがわ」さんです。
こんなへんぴな場所なのに、休日の昼間ともなれば車がたくさん停まる超人気ぶりです。
どこそこのレストランでランチしよう、というのをライドの目的の1つにするのも良いと思います。
はせがわさんを過ぎれば300m程でゴールの氷室分かれです
京見峠 まとめ
アクセスが良く、難易度も低めなので初心者さんでも十分楽しめます。
しかしそれはあくまで「京都市街地近郊の峠の中では」という話で、スポーツバイク始めたての人にとっては、およそ経験したことのない距離の坂道を10%前後というまあまあの勾配で登らされるので、体力精神力共に総動員して挑まなければ足つきなしでクリアするのは難しいかもしれません。
しかし一度クリアすると自信になります。
すれ違うサイクリストに挨拶をする余裕も出てきます。
行動範囲も一気に広がり、自転車が格段に楽しくなるでしょうね。
車両の往来がそこそこある上に、道幅が狭くて路面がガレ気味であるというのがポイントです。
特にウラ側(杉坂側)は、山水が路肩から漏れ出して路面がウェットな箇所があり、ブラインドコーナーもいくつかありますので、最も気を付けるべきは杉坂側のダウンヒルです。
絶対に飛ばしすぎないように。
さもなければ自分が谷底へ飛ぶことになります。