京都おすすめコース【~100km編】のご紹介です。
上賀茂神社から出発し、花背峠~井戸峠~栗尾峠~御経坂峠を回ります。激坂で有名かつ抜群の人気を誇る花背峠にチャレンジした後、ゆったりと京北町を回り、栗尾峠にて最高の眺望が心を癒す、贅沢ミドルライドです。ある程度の体力・脚力が必要ですのでトレーニングにも是非おすすめ!
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このコースで通る峠
コース案内
注)当記事内における勾配表記は、一部を除いて筆者の体感によるものであり、実計測値ではございません。
スタート地点は、世界遺産・上賀茂神社です。
ここから鞍馬方面を目指しますが、ルートが2通りあります。
1つは、
京都産業大学前を通って北上するパターン。
京都産業大学を通過するあたりまでは緩やかな登り、そこから少しだけ下って、またさらにゆったりと登っていきます。
もう1つは、
鴨川沿いに北上してからクリーンセンター前を通っていくパターン。
クリーンセンターまでは平坦と登りが交互に、通過後は下りのみ。
鞍馬方面へ入る重要分岐点までの距離も大したことはないので、どちらで向かっても大差ありません。
本コースでは後者を採用しています。
上賀茂神社正面のロータリー交差点を御園橋の方へ抜けて、鴨川沿いを北上していきます。
道なりに北上してきたところの、府道38号線と61号線の交差点です。
まっすぐ(左)行けば雲ヶ畑街道を抜けて持越峠方面です。
ここは右へ曲がってクリーンセンター前を通過していきます。
クリーンセンターを通過してから下ってきたところの重要分岐点です。
本コースでは左へ曲がって鞍馬方面へと向かいますが、
まっすぐ行くと江文峠を越えて大原へと通じています。
その先は国道367号線で市街地へ戻ってもよし、小浜まで走ってもよし、途中峠から琵琶湖へ出るもよしです。
冒頭で、上賀茂神社からこの交差点へ向かうにはルートが2つあるとご紹介しましたが、京都産業大学前を通過するルートで行くとこの画像の右から出てきます。
交差点南西角にはローソンがありますので補給ポイントとして活用できます。覚えておきましょう。
それでは左へ曲がり、鞍馬方面へ向かいます。
民家の中をしばらく進んできて叡山電鉄鞍馬線とクロスする付近から徐々に雰囲気が変わり始め、山道の風情が出てきます。
グリーンシャワーをたっぷり浴びてこの後の花背峠のためにパワーを溜めておきましょう。
二ノ瀬トンネルの出口から続く新道と並行して進んでいくと、鞍馬方面と貴船方面の分岐点があります。
分岐点手前の大きな朱鳥居が目印です。
緑に朱が映えて、いい雰囲気を醸し出していますね。
鞍馬方面へは右斜め前方の道、貴船方面へは左斜め前方の朱塗りの橋を渡っていきます。
花背峠は鞍馬方面ですので右斜め前方へと進みますが、もし時間がおありなら貴船方面へも是非行ってみてください。
川床の横を通る道はなんとも言えない趣のある雰囲気が漂いとても涼しげで気持ち良いですし、
貴船神社を参拝できれば自転車やバイクの交通安全を祈願した「二輪守」というお守りもゲットできます。※お守りはもちろん有料です。
鞍馬寺まで来れば花背峠はもうすぐそこです。
花背峠スタート地点のくらま温泉入口前です。
花背峠は、
距離:5.9km
平均勾配:8.8%
最大勾配:15%
という非常に険しい峠道です。
さらに、
そこそこの交通量がありタイミングが悪いとバスの往来にも遭遇します。
ガレた箇所も結構あり、全体的に路面状態が良いとは言えません。
数字以外にも登坂を厳しいものにする要素がいくつかある峠です。
それ故なのか何なのか、京都市内では非常に人気のある峠で、ここをマイ坂にしている自転車乗りも大勢いると思います。
登り切った時の達成感は、京見峠や江文峠などの市街地近くの峠とは比べものになりません。
タイムアタックも人気ですので、是非チャレンジしてみてください。
花背峠頂上です。お疲れ様でした。
一息入れたらウラ側へダウンヒルです。
花背峠の標高は高く、市街地よりグッと気温が下がっています。
さらに山道独特のひんやりとした空気も相まって、汗が急速に冷えて真夏でも少し寒さを感じるほどになります。
夏はまだマシですが、それ以外のシーズンにおいては頂上で先にクールダウンして汗を拭ってから降りるとか、防寒用の上着を用意しておくとか、何かしら対策をされるのが良いと思います。
花背峠のウラ側をゆるゆると降りてきて、こちらの橋を渡ったところが分岐点です。
花背のさらに奥、広河原とか佐々里峠とかへ行かれる場合は右へどうぞ。
本コースでは左へ、京北町へと向かいます。
国道477号線をひたすら西へ西へと進んでいきます。
こちらの画像左の橋は、貴船の極悪峠「芹生峠」から下ってきた道です。
つまり、上述の鞍馬と貴船の分岐点を貴船の方へ入って北へ抜けてきたところ、ということです。
ここからしばらく道なりです。
常に川沿いに進んでいきますが、走りながら「魚いるかなぁー」と川の方へ視線を落とし続けると思わぬところを走っていたりして危険です。
一応国道ですからある程度交通量がありますので、景色を楽しむのも“チラチラ”とにしておきましょう。
花背峠のウラ側分岐点からおよそ12km、常照皇寺付近まで来ました。
この先の分岐をそのまま国道477号線上で進んだ方が京都市街地へ帰るには近道です。
平坦路でもありますので体力・脚力を考慮して477を選択されるのもよいでしょう。
本コースでは、府道61号線の方へ曲がって井戸峠を登ります。
T字路を右へ曲がり、一旦常照皇寺へ向かうように入ります。
入って程なくして左へ曲がります。そちらが府道61号線、井戸峠です。
井戸峠頂上です。
メインディッシュの花背峠をクリアしてきているので、それに比べれば井戸峠はやさしく感じると思います。
しかしここまでで花背峠を含んで36kmほど走ってきていますので、このクラスの距離が初めての方や、まだあまり実走経験が無い方にはキツく感じるかもしれません。
花背峠というのはそれほど消耗が激しい峠です。
それ故、本コースのように序盤のフレッシュなうちにチャレンジされることをオススメします。
さて、井戸峠を下ってくると国道162号線へ合流します。
ここからさらに美山方面へ行かれる場合はこの先を右です。
府道61号線は国道477号と162号をこのへんでショートカットするような道になっていますので、ここからさらに美山へ行ってこその井戸峠かもしれませんね。
そんなことは置いといて、
本コースでは問答無用で左へ、市街地へ戻ります。
国道162号線をずーと道なりに下ってくると、国道477号線との交差点へ出ます。
井戸峠を登らずにそのまま道なりに走った場合は、この先の交差点の左側から出てくることになります。
この交差点は重要な補給ポイントです。
信号手前右側にはサンダイコーというスーパーがあり、信号を渡ったところにはサイクリストのブログなどでイヤというほど紹介されている「道の駅ウッディー京北」があります。
筆者は専らサンダイコー派です。
節約ライダーですから、味はともかく値段の安い方が重要なのです。
ネタ的には圧倒的にウッディー京北でしょうけどね。
午前中にライドへ出発した場合はこのあたりで昼の時間帯を迎えることも多いかと思いますので、
お昼ご飯をここでとるのも良いですし、携帯食やドリンクを補給しておくのも良いでしょう。
ウッディー京北から国道162号線を南下して市街地へ戻りますと、ほどなくして京北トンネルが現れます。
ここは左へ抜ける旧道へ入り、栗尾峠を登ります。
従来栗尾峠がここをつなぐ主要道でしたが、京北トンネルを含む栗尾バイパスが開通してからは栗尾峠は自転車と歩行者の専用道になりました。
道幅は広く、ほとんどガレたところもありません。堆積物はところどころありますが、気になるレベルでもありません。
自動車が通らないという安心感と、北側においてはその素晴らしい眺望で、この界隈では随一のオススメ峠です。
途中に展望台もありますので、事前にご飯を買っておいてここで食べるというのも良いですね。天気が良ければ最高です。
もちろん、ゴミは絶対に持ち帰りましょう。
栗尾峠頂上です。
頂上付近の崖側は広範囲に伐採されており、ちょっと無残な光景です(2017年8月現在)。
栗尾峠を南側へ下りてきました。
T字路右は保津峡の方へつながっています。体力に自信のある方は、保津峡~六丁峠~嵐山と観光ライドも楽しんでみてください。
栗尾峠に負けず劣らず素晴らしい景観を堪能できます。
本コースでは左へ進み、国道162号線と合流します。
国道162号線との合流ポイントです。
ここを右へ、市街地へ戻ります。
まっすぐ進んできて、笠トンネルの入り口です。
薄暗くて、湿気があって、長ーい(1.2km)トンネルです。
後ろから車が来なければラッキーですが、距離があるのでおそらくどこかで追い越されると思います。
できるだけ左へ寄って、テールライトは絶っ対に点けておきましょう!!
地図をよく見ると、トンネル手前を左へ入った先に旧道で向こう側とつながっているように見えます。
しかし、現在は入り口が封鎖されており、何とか担いで越えたとしても舗装路の面影も極わずかなほど堆積物に覆われ、ところどころ崖崩れなどを起こしている非常に危険な道と化してしまっているようです。
私道になっているところも一部ありますので、ここは素直に笠トンネルをビクビクワクワク抜けましょう。
笠トンネルを抜けて周山街道を市街地へ向けて走ってきました。
この先の交差点が杉坂口です。
信号を左へ、橋を渡ったその先が杉坂のT字路で、京見峠・持越峠へのアクセスポイントになります。
本コースでは右へ曲がり、中川を抜けていきます。
すぐに、これまた長ーい長ーい中川トンネル(1.6km)の入り口に差し掛かりますが、こちらはトンネル直前を左へ入って、中川の集落を抜けていきます。
そこからやや短めの杉の里トンネルをスパッと抜けて、ずーっと下っていくと観光名所の高雄です。
白雲橋のあたりまで下ってきて、ここからまた徐々に御経坂峠を登り始めます。
観光名所なだけあって交通量も観光客も多いです。必然的に自転車でもどちらかというと走りにくくなります。
紅葉はさすがに見事ですが、別に走りごたえのある峠というわけでもなく、眺望が良いわけでもないのでわざわざ来ることはありません。
なるべくオフシーズンか早朝かが良いかと思います。
頂上は非常に分かりやすく、峠看板とバス停が目印です。
紅葉の時期などでめちゃくちゃ混む上にこんなところでバスに止まられたらストレスマックスでしょうね。
自転車の機動力の高さはそういうところでも活きますよね。
御経坂峠を登りきったらしばらくダラダラと下り、そのまま道なりに仁和寺~龍安寺~立命館大学衣笠キャンパスと多少のアップダウンをしながら通過していきます。
本コースでは金閣前から西大路通へ出て、そこから街中を上賀茂神社へと向かうようになっています。
この画像で右へ曲がると西大路通です。左側が金閣です。
ここからさらにまっすぐ進んでいった先に、長短距離鬼激坂の千束坂があります。
興味のある方は是非チャレンジしてみてください。
西大路通から道なりに北大路通へと進み、堀川通との交差点が堀川北大路です。
ここを左へ曲がって北上します。
御園橋を東へ渡れば上賀茂神社です。
一応スタート地点の上賀茂神社まで戻るコースにしてありますが、御経坂峠から下ってきて市街地へ出ればどこへでも行けますので、地図を見て自分なりにアレンジしてください。
これにて本コース完走です。お疲れ様でした。
走行データ
ルートデータ
・距離
78.8km
・最大標高差
692m
・平均斜度
上り:5.1%
下り:3.7%
・獲得標高
1257m
実走データ
※iPhoneアプリ「runtastic rood bike 無料版」を使用。
獲得標高データはあてになりません。